WORRIES-3

受け口・しゃくれ
が気になる方

WORRIES-3

受け口・しゃくれが気になる方

受け口・しゃくれが気になる方

このタイプは、下顎が前方に突出している「受け口」の状態を指します。下顎の第一大臼歯(6歳臼歯)が、上顎の第一大臼歯よりも前方に出ています。上下の顎の位置関係が逆転しており、いわゆる顎がしゃくれている状態になっています。噛み合わせが悪くなるとともに、お顔の見た目にも大きく影響します。受け口になる原因として挙げられるのが、顎の成長バランスの崩れです。この状態を放置していると、口をあけにくくなったり顎関節から音が出たりする顎関節症や、消化器系の問題などが起こるリスクを高めます。また、顎がしゃくれることなどによる心理的な負担がかかり、コンプレックスに感じやすくなる不正咬合でもあります。

主な原因
  • 遺伝的要因
  • 不適切な癖(頬杖、舌で歯を押すなど)
  • 下顎骨の過成長
  • アレルギー性鼻炎や花粉症、蓄膿症などによる口呼吸癖

治療法と手術について

このタイプに該当する症状は、主に上下顎のバランスを整えるための手術が必要となり、複数のアプローチを組み合わせて行ないます。
具体的な治療法としては、はじめに外科手術をして骨格のズレなどを改善するサージェリーファースト法を適用し、主に上顎骨の抜歯をともなう骨切り術が検討されます。さらに、手術後にミニスクリュー(歯科矯正用アンカースクリュー)を用いた矯正治療を行ない、歯列を微調整します。
手術では綿密な治療計画や医師の多様な経験が求められますが、手術後の矯正治療も重要なプロセスです。歯列を最終的に調整することで、お口の機能や見た目の美しさを改善することが可能になります。噛み合わせだけでなくお顔全体のバランスや表情も改善し、精神的な負担からも解放されます。

治療法と手術について

具体的な症状例

受け口

受け口

顎の位置関係が逆転し、噛み合ったときに下顎の歯が上顎の歯より前に出ている状態です。「反対咬合」や「下顎前突」ともよばれています。顎がしゃくれて三日月のような顔貌になったり、顔が長く見えたりして、表情に自信が出ない方もいらっしゃいます。手術と矯正治療によって、上下の顎のバランスを改善していきます。

受け口
開咬(前歯が閉じない)

開咬(前歯が閉じない)

噛むときに上下顎の奥歯が先に当たってしまい、前歯が噛まず隙間ができてしまう状態です。食べ物を前歯で噛み切ることができないほかにも、顔が長く見えるなどの問題が起こります。このタイプの開咬は不正咬合の治療のなかでも難しい部類に入り、手術だけでは歯が元の位置に戻りやすい状態となっています。手術後の矯正治療も組み合わせて、噛み合わせが安定するように仕上げていきます。

開咬(前歯が閉じない)
顎が歪んでいる

顎が歪んでいる

噛み合わせが歪み、顔が非対称に見えるなど、機能面や審美面に影響を及ぼす状態です。顎の歪みで患者さまが気になるのは見た目のコンプレックスかと思われますが、検査をすると噛み合わせが大きくずれていたり、顎関節症状を併発していたりする場合もあります。患者さまの症状を総合的に調べて、顎の手術や術後矯正を検討します。

顎が歪んでいる

矯正治療・装置について

  • 矯正治療の一般的な治療費は60万~150万円、一般的な治療期間は2~3年、一般的な治療回数は24~36回となります。
  • 矯正治療は公的健康保険対象外の自費診療となります。
  • 薬機法(医薬品医療機器等法)未承認の矯正装置は、医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
  • 治療の主なリスク・副作用については、ページ下部をご確認ください。